Bonjour ! KOKOです。
さて、先日このようなツイートをしました。
充実した留学をするのに経済的な余裕はやっぱり必要です。奨学金に受かるのが一番良いケース。僕も渡仏前には応募資格を満たす奨学金全てを探し、アプライしていました。フランス留学をする方向けの奨学金まとめ、需要ありますか?
— KOKO🇫🇷フランス大学院生 (@koko_blog) January 30, 2020
海外留学には1年あたり少なくとも100万円以上の費用がかかります。
僕の留学1年目の収支についてはこちらをどうぞ。
現地で充実した留学生活を送るために、経済的に安定しておきたいですよね。
バイトなどをして留学資金を貯めるのも良いですが、留学が始まってからは収入を得ることができません。
そこでおすすめなのが奨学金を獲得することです。
奨学金を獲得することができたら、留学中も一定の資金が口座に振り込まれ、留学先でバイトをする必要もありません。
奨学金には返還の必要がある貸与型奨学金と返還の必要がない給付型奨学金があります。
今回は給付型奨学金のみにフォーカスを当ててお話をしていきます。
こんな人におすすめ
フランス留学に興味があるけどお金の問題が、、、
フランス留学のために給付型奨学金を受け取りたい

現役フランス大学院生の立場から、全ての奨学金にコメントしていきます。
目次
- ページ1
- フランス留学におすすめの全分野型奨学金
- ページ2
- フランス留学におすすめの分野指定型奨学金
- CENTRALE NANTES - Bourse Erasmus+
- Le programme Erasmus Mundus TEAM
- la Fondation Renault
- Le LabEx CIMI (Center International deMathématiqueset Informatique)
- Théologie du Ministère français de l'Europe et des Affaires étrangères
- Émile-Boutmy de Sciences Po
- Bourses doctorales de l'Institut de recherche pour le développement
- 日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度
- 竹中育英会
- 渡邉財団
- FASID奨学金プログラム
- 経団連国際教育交流財団
- 中島記念国際交流財団
- 学研災グローバル人材育成奨学金
- 村田海外留学奨学金
- 吉田育英会
- 船井情報科学振興財団
- 日仏文化協会
- IELTS奨学金
- ページ3
- フランス留学におすすめの芸術分野奨学金
- フランス留学におすすめの地方ごとの奨学金
- 最後に : 語学力は早めにつけておこう。
フランス留学におすすめの全分野型奨学金


フランス政府給費留学制度 (BGF)
文系の場合
- 一次書類審査 二次面接
- 700ユーロの留学手当(1回払い)
- Licence課程およびMaster 月額700ユーロ 給費期間 10カ月間
- Doctorat課程 月額1060ユーロ 給費期間 10カ月間
- 社会保険料(月額110ユーロ)をフランス政府が負担し、給費生は給費期間中、フランスの社会保険でカバー
- フランスの大学登録料が免除(5000ユーロまで)
- 受け入れや住居 キャンパスフランスが手助け
- ビザ申請費 免除
- 年齢制限 1990年1月1日以降出生の者
- 仏検以外の語学力証明必要
- 毎年6月に募集開始
- 重複受給は奨学金による
理系の場合
- 一次書類審査 二次面接
- 博士(通常型):3~18カ月滞在 月額1060ユーロ
- 博士(交互滞在型):フランスと日本で交互に滞在 連続して最長3年間、年に1度1~6カ月間の滞在 月額1060ユーロ
- 社会保険給費 月額110ユーロ
- 日本-フランス間の往復航空券
- 高等教育機関の年間登録料最大5000ユーロの免除
- 700ユーロの学習・研究手当て(3カ月以上滞在する場合)
- ビザ申請費免除
- 学生寮への優先的入寮
- 学士・修士:10カ月間 月額700ユーロ(学士はダブルディグリープログラムのみ)
- 年齢制限 1990年1月1日以降出生の者
- 語学力証明はプログラムによる
- 毎年6月に募集開始
- 重複受給は奨学金による

この奨学金に受かれば文句なし。フランス留学をする上で最も良いと思う奨学金です。特に社会保険費用、各種手当が充実しています。またこの給付生に選ばれると大学での手続きが全て簡単になります。ただ、語学力証明書が必要なので、語学力だけは前もってあげておきましょう。
JASSO日本学生支援機構の海外留学支援制度
海外留学支援制度(協定派遣)の場合
- 月額 10万円
- 渡航支援金 16万円
- 他給付型奨学金との併用は不可
- 大学に在籍していること
- 在籍大学を帰国後に修了すること
海外留学支援制度(学部学位取得型)の場合
- 月額 11万8千円(パリ)8万8千円(その他)
- 授業料は各年度250万円を上限に支給
- ジョイント・ディグリー及びダブル・ディグリーは対象外
- 支援機関は4年以内
- 語学力は所属するコースによる。B2以上。
- 併給可能
- 大学在籍者のみ
海外留学支援制度(大学院学位取得型)の場合
- 給付額は14万8千円(パリ)11万8千円(その他)
- 授業料は各年度250万円を上限に支給
- ジョイント・ディグリー及びダブル・ディグリーも含む
- 給付期間は修士2年 博士3年
- 年齢制限は修士35歳未満博士40歳未満
- 大学に所属していなくても応募可能
- 語学力は所属するコースによる。C1以上
- 直近の成績GPAが2.7以上
- トビタテ留学JAPAN以外の奨学金とは併給可能

給付額は十分で問題はありません。ネックになるのは語学力証明が求められる点です。学位を取得したいのであれば、語学力証明を前もって取得しておきましょう。僕は渡仏前に語学力C1を取得できなかったので、残念ながら諦めました。
フランス語でB2を取得したい方はこちらもどうぞ。
日本学術振興会海外特別研究員
- 大学等学術研究機関に所属する研究者のみ
- 一次書類審査 二次面接
- 相応の語学能力(TOEIC730点ほど)
- 派遣期間は2年間
- 往復航空賃
- 滞在費 研究費 年額約450万円~620万円

学振の海外Ver。語学力はそこまで高いレベルは求められていない。その分しっかりとした研究成果と研究計画が必要です。過去の合格者の中にはフランスで研究をする方が割といました。フランスでの研究には、人文系が多い印象。
若手研究者海外挑戦プログラム

- 大学院博士後期課程に在籍する者
- 連続して3ヶ月以上海外に滞在したことがない人
- 派遣期間は3ヶ月から1年
- 往復航空賃
- 滞在費 1件あたり100〜140万円
- 研究活動費 上限20万円

博士後期課程でかつ3ヶ月以上海外に滞在したことがない、という条件なのでかなり限定的ですね。条件に合えばいかがでしょうか。。
トビタテ!留学JAPAN

- 一次書類審査 二次面接
- 月額16万円支給
- 渡航費は一括支給
- 自由に留学計画を立てることが可能
- 大学や高校等の機関に在籍していること
- 年齢制限 30歳以下
- 事前事後研修がある

このトビタテ留学JAPANは自分の留学計画が実現できる点がポイント。受け入れ機関先さえ見つけて、しっかりと準備をすればたとえ前例のない留学でも可能になります。事前事後研修で全国に友人ができるのも良い点の一つ。僕も過去に採用されました。
ERASMUS+
- 奨学金は採用されたプログラムによる
- 授業料無料
- 語学学校の場合は数割負担
- 学問分野は問わない
- 登録国にうち2つの修士課程に登録必須
- 25~30ECTSの単位取得必須
- 期間は1年ないし2年

ErasmuというとEU圏内の奨学金のイメージですが、EU外の学生も申請することができます。僕の大学にもErasmusのプログラムで授業に参加している学生もいました。2カ国で学べるのは良い経験になりそう。
エッフェル奨学金

- 修士課程は€1,181の月額手当 博士課程は€1,400の月額手当
- 修士課程および博士課程のみ
- 修士課程30歳 博士課程35歳まで
- DALF C1 C2
- 成績証明書必要
- 期間は12から36ヶ月

まずはフランス語能力がC1もしくはC2レベルが必要ということで、語学力の壁がなかなか高いですね。語学力があり、修士博士を目指している方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
伊藤国際教育交流財団
- 修士課程に留学する日本人を対象
- 月額US1500~2000ドル相当の円貨
- 学費 年間300万円以内
- 往復旅費
- 支給期間 2年以内
- 交換留学は対象外
- 書類選考通過者のみ面接選考

海外の大学院への留学を考えている方は誰もがみたことがあるのではないでしょうか。10倍を超える倍率ですが、採用されると経済的に問題なく留学することが可能です。また特定の研究テーマだとプログラムが変わる場合もあるので、詳細はHPをみてみてください。
キーエンス 奨学金
- 日本国内の4年制大学に入学する大学新1年生を対象
- 月額8万円
- 他の留学のための奨学金と併用可

留学のための奨学金ではありませんが、留学のために使っても良い奨学金です。大学新1年生のみを対象にしています。1、2年の間に語学を磨き、その後この奨学金で貯めたお金で留学というのもいいですね。大学1年生は応募必須です。
孫正義育英財団
- 学費、研究費、その他成し遂げたい夢の実現に向けて必要な費用を支給
- 正財団生又は準財団生は、専用施設を無償で利用可能
- 25歳以下かつ、分野は問わず、国際大会または全国大会規模のコンテストにて優秀な成績を収めた方、国際的に通用する資格を所持、または団体に所属している方、学業や研究活動において、明らかに秀でた成績や成果を持つ方、起業準備中又はすでに自身の経営する事業にて業績を出している方、本財団事務局の論文選考で優れた思考を発揮している方

知らない人はいないくらい有名な孫正義さんが設立された財団です。合格するのは非常に難関ですが、その分見返りも大きいです。ただ挑戦することはできるので、上記の条件に当てはまる方は応募してみてはいかかでしょうか。留学に関してのお金の心配がなくなります。
重田教育財団
- 学位取得の正規留学のみ
- 月額200,000円
- 給付期間 2年間
- 語学力証明必要

学位取得のみを対象にしています。十分な量の奨学金を月々もらえます。語学力証明が必要なので前々からしっかり準備をしておきましょう。
平和中島財団

- 月額20万円支給
- 往復渡航費
- 併用不可
- 仏語コースの場合はDALF C1 英語コースの場合はIELTS7.0以上
- 高校を卒業済み
- 博士号を未取得

分野を問わず、海外の大学院を目指すのであれば挑戦してみる価値はある奨学金です。ただ高い語学力を求められますので、前もっての準備が必要です。
大真奨学金
- 海外の大学又は大学院に留学
- 支給期間は1年間
- 奨学金は学費の一部を援助
- TOEFL iBT の成績が 80 点以上、又は IELTS の成績が 6.5 点以上
- 二次面接は英語

フランス留学専門の奨学金ではありませんが、英語の応募条件を満たしていれば留学資金の助けにはなります。フランス語だけではなく英語にも自信がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
本庄国際奨学財団
- 学位取得を目的
- 留学先の大学、専攻分野に指定はなし
- 大学院修了後は、日本において勤務することを確約
- 月額 20 万円を 1~2 年間(年数によって金額に変化あり)

専攻分野に指定がないので、文系理系問わず学位取得を目的としていれば応募することができます。将来的に日本で働くことを確約、というのは卒業後すぐという訳ではないようなので、ファーストキャリアをフランスで得ることも可能です。
イノアック奨学金
- 海外留学に対する奨学金の支給
- 月額10万円支給
- 一次書類二次面接

海外の大学に留学する人を対象にした奨学金です。年々採用人数が増えているので、その分採用されるチャンスはあります。チェックしておきましょう。
次のページでは分野が指定されている奨学金を紹介していきます。