Bonjour ! KOKOです。
さて、先日このようなツイートをしました。
そういえば今年2020年からDELF、DALFの試験問題形式に変更があるそうですね。変更後は印象的にはとても点数が取りやすくなりそうです。需要あればまとめます。
— KOKO🇫🇷フランス大学院生 (@koko_blog) January 7, 2020
タイトルにもありますように、2020年からDELFとDALFの試験問題の形式が変わります。
これは良いニュースなのか、悪いニュースなのか、僕なりの意見を交えながらお話ししていきます。

目次
DELF DALF試験問題形式変更点

まず、皆さんもご存知の通理、DELF DALFはCIEP(国際教育研究センター)によって運営されています。
2020年から試験問題形式を変更する、とCIEPは発表していますが、 2020年の一番最初に行われる試験からいきなり新形式になるかと言うと少し違います。
CIEPはホームページで以下のように述べています。
Les nouveaux formats des épreuves de compréhension des DELF A2, B1 et B2 apparaîtront progressivement dans les sessions d’examen tout public et junior / scolaire à partir de 2020.
La suppression des domaines de spécialité dans les épreuves du DALF C1 et du DALF C2 sera effective à partir des sessions de mars 2020.
DELF A2、B1、およびB2の試験の新しい形式は、2020年以降、publicおよびjunior/scolaireの試験に徐々に登場します。
DALF C1およびDALF C2テストでの専門分野の削除は、2020年3月のセッションから有効になります。
Toutefois, compte tenu des analyses psychométriques nécessaires pour permettre la généralisation de ces nouveaux formats d’épreuves, il est à noter qu’une phase de transition, estimée à 3 années, verra coexister les anciens et nouveaux formats d’épreuves.
ただし、これらの新しいテスト形式を一般化するために必要な心理測定分析を考えると、3年と推定される移行フェーズでは、古いテスト形式と新しいテスト形式が共存することに注意してください。
要はまとめると
- A2 B1 B2の新形式は2020年から徐々に導入され、とりあえず3年間は新旧形式が登場。
- C1 C2の新形式は2020年3月から導入。
ということです。
ソースはこちらです。
ではDELF DALFの各レベルごとに変更される点をみていきましょう。
参考書をお探しの方はこちらもどうぞ。
DELF A1

まずは、DELF A1です。
DELF A1についてですが、変更点はありません。
実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
DELF A2

次にDELF A2の変更点についてです。
DELF A2の新形式では、以下の点が変更されます。
- リスニング、リーディング試験の問題が全て、選択肢の中から適した解答を選ぶ問題に変わります。
- リスニング試験において、従来は7つの音声を聞いて問題に答えていきますが、それが14つの短い音声を聞いて問題に答える形式になります。
一つずつ詳しくみていきましょう。
選択肢の中から適した解答を選ぶ問題
これはマークシート型の試験をイメージするとわかりやすいです。
例えば、以下のような書き込んで答える筆記タイプの問題が全て無くなります。

そして、全ての問題形式がマークシートのような選択肢型に変わります。

7つの音声→14つの短い音声
従来までは1つの長めの音声を聞いて、3問ほどの問題に答えるような形式だったものが、1問ごとに短めの音声を聞いて答える形式になります。
例えば以下のような一つの音声で多数の質問に答えるような、長めの問題の割合が少なくなります。

代わりに、以下のような一問ごとに音声を聞く形式の割合が増えます。

TOEICのリスニングの最初の方の問題と同じ形ですね。

実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
参考書をお探しの方はこちらからどうぞ。
DELF B1

次にDELF B1の変更点についてです。
DELF B1の新形式では、以下の点が変更されます。
- リスニング、リーディング試験の問題が全て、選択肢の中から適した解答を選ぶ問題に変わります。
- ライティング試験の時間が45分になります。(従来は35分です。)
一つずつ見ていきましょう。
選択肢の中から適した解答を選ぶ問題
DELF A2同様に、筆記タイプの問題が無くなり、全て選択肢マークシート型問題に変わります。
今まで同様に、DELF B1の難しいパートである、正誤問題形式の問題は出題されますが、こちらも同様に選択式の問題形式に変わっていきます。
こちらが変更の例です。
こちらは旧形式の問題で、今まではOui Non (Vrai Faux)とその選んだ根拠を答える問題でした。

それが今年からの変更で、以下のように変わります。
こちらが新形式の正誤問題です。

Oui Non(Vrai Faux)を選んだ根拠を書く必要がなくなるので旧形式よりも点数を取りやすいはずです。

ライティング試験の時間が45分
単純に試験時間が10分間伸びます。
問題の難易度や形式に変更はありません。
実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
DELF B2

次にDELF B2の変更点についてです。
DELF B2の新形式では、以下の点が変更されます。
- リスニング、リーディング試験の問題が全て、選択肢の中から適した解答を選ぶ問題に変わります。
- リスニング試験において、従来は2つの音声を聞いて問題に答えていきますが、それが5つの音声を聞いて問題に答える形式になります。
一つずつ見ていきましょう。
選択肢の中から適した解答を選ぶ問題
DELF A2 B1同様に、筆記タイプの問題が無くなり、全て選択肢マークシート型問題に変わります。
僕の場合、リスニング試験のときに、たまに時間が足らず十分に解答を書き込めないときがありました。
それがチェックするだけに変わるので、より問題に集中できます。
2つの音声→5つの音声
従来は、大問2問構成で、大問1つあたりに音声が一つだったものが、大問3問構成になり、音声が5つになります。
こちらが新形式です。
大問3が3つの小問で構成され、3つの音声を聞いてその3つの小問に答えます。



僕が練習で解いてみたところ、普段は15、6点くらいのリスニング力ですが、21点を取ることができました。
スペルミスも必然的に減るので、点数は上がりやすいかと思います。

実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
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DALF C1

次にDALF C1の変更点についてです。
DALF C1の新形式では、以下の点が変更されます。
- Letters and Human SciencesまたはSciencesの選択が無くなり、テーマが社会に関することに統一されます。
選択テーマの統一
DALF C1については、試験内容の変更はありません。
ただ、試験前に受験者がLetters and Human SciencesかSciencesを選択する必要が無くなります。
テーマに関わらず、今まで通り対策をしましょう。
実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
DALF C2

DALF C2の変更点はDALF C1の変更点と同じです。
- Letters and Human SciencesまたはSciencesの選択が無くなり、テーマが社会に関することに統一されます。
テーマに関わらず、今まで通り対策をしましょう。
実践練習をしてみたい方はこちらからどうぞ。
最後に : とはいえ対策はしっかりと。

あなたも感じたと思いますが、今回の変更でDELFの難易度は易しくなりました。
特に筆記タイプの問題がなくなるのは、点数が上がる大きな要因になりそうな気がしています。
簡単になったとはいえ、練習や対策はしっかりしておきましょう。
試験後に後悔しても遅いですからね。
というわけで今回は以上です。
DELF B2を受験予定の方はこちらもどうぞ。