Bonjour ! KOKOです。
さて、先日このようなツイートをしました。
2日目の午前はDroit du travail の授業が行われています。どうして週35時間労働になったのか、労働者の権利、給料による税金など、働く前にこういった授業があるのは良い。ただ、知らない単語がたくさんあるので、まだまだ勉強しなきゃだな😅
— KOKO🇫🇷フランス大学院生 (@koko_blog) January 28, 2020

僕がナンシーで通っているEcole d’ingenieurでは通常の授業とは別に特別な授業がある週が各セメスターに一度設けられています。
今回催された特別な授業の週の名前は”Préparation au marché du travail”で、毎日違った分野の企業から社員の方が来てその企業の分野の実践をするというものです。
Préparation au marché du travailの週の2日目の様子をお話しします。
1日目の様子はこちらからどうぞ。
午前中と午後は別の分野の内容を行いました。
午前中の授業の内容は、Droit du travailと題された授業で、フランスの労働法について学びました。
今回は
- Préparation au marché du travailの週の2日目の午前中の授業内容、Droit du travailについて知りたい!
この質問にお答えしていきます。
Droit du travail

今回の授業では、フランス国内の労働法について学習をしました。
例えば週に働いて良い時間はこれだけ、この契約ではどの福利厚生まで受ける権利がある、何年間働いたら年金がもらえる、などといった労働に関する全般について学びました。
特にバカンスの多いフランスでは、しっかりと有給が取れているか、など企業を監視する機関がちゃんと働いているらしく、労働者を守る法律が多いそうです。
今回はその授業で取り扱ったいくつかの議題について簡単にシェアしていきます。
日本の労働時間とフランスの労働時間

日本の1週間の労働時間とフランスの1週間の労働時間を知っていますか?
日本の1週間の労働時間は、42時間で、フランスの1週間の労働時間は35時間です。
実はフランスでは2002年に労働時間に関する法律が変更され、週35時間労働になりました。
政府の意向としては、週の一人当たりの労働時間を減らす事で、就業者を増やし、失業率を減らそうという試みだそう。
ただ、政府の意向とは裏腹に、企業側の雇用人数はそこまで増えませんでした。
というのも、フランスには労働者を守るための法律がたくさんあり、一度雇用をしてしまうと、なかなか解雇することができません。
そのため、企業側も多数採用には踏み切ることができなかった、と授業で解説がありました。
フランスに残業はあるの?

さて週35時間労働だと、1日平均で7時間労働なので、残業をしないと仕事が終わらないのではないか?
と思う方がいるのではないでしょうか。
実際にフランスでももちろん残業があります。
しかし、残業を労働者がする場合にはいくつか理由が必要です。
例えば、残業は、企業が労働者にお願いした場合にのみ認められることです。
労働者が勝手に残業をしてはならず、自宅等の社外で仕事をする場合にも、企業にお願いされていない場合はサービス残業になります。
また仕事の分野によっても残業があったりなかったりします。
例えばレストランなどの飲食業が全て17時で終了したら大変ですよね。
飲食業や、契約や結果が月毎に求められるような管理職、オフィスワーカーなどの職業では残業は発生しやすいです。
僕も実際に夏季に3ヶ月間インターンシップを研究所で行いました。
そこの研究所では、決められた始業時間も終業時間もなく、自分が来たいときに来て、満足したら帰る、といった様子でした。
ただ、研究所自体は19時に閉館していたので、それより前には全員が帰宅することになりますね。
最後に : フランス理系大学院留学

今回はPréparation au marché du travailの2日目に行われたDroit du travailにて学んだことを少しだけシェアしました。
このようにEcole d’ingenieurでは専門の授業だけでなく、社会に出る準備講座を設けて、すぐに社会で活躍できるような教育を受けることができます。
フランス留学を検討している方はぜひEcole d’ingenieurも検討してみてください。
というわけで今回は以上です。
フランスの理系大学院への留学を検討されている方はこちらも合わせてどうぞ。