Bonjour ! KOKOです。
フランスの理系大学院にダブルディグリー制度を利用して、正規留学しています。
ダブルディグリーってなに?というかたはまずこちらからどうぞ。
フランスで学位を取ろうと思うと、授業はフランス語で行われますので、もちろんフランス語を勉強しなければいけません。
各学校にもよると思いますが、DELFと呼ばれるフランス語能力試験である一定以上のレベルに合格しないと、たとえ単位を全て取得したとしても学位を受け取ることができません。
例えば僕の通っているÉcole d’ingénieur では、英語、フランス語の両言語でB2以上を取得しなければ、学位がもらえないんですね。
そこで今回は、大学が定める言語に関する規定についてお話しします。
今回は
- 英語とフランス語が話せないと学位がもらえないの?
という質問にお答えしていきます。

英語はIELTSのみ

英語の語学試験は、IELTSという試験でのみ行われます。
その他のテストは無効です。
例えばみなさんも受けたことがあると思いますが、日本で有名なTOEICで例え満点を取ったとしてもダメということです。
このIELTSというテストでは、TOEICとは違い、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの科目をこなす必要があります。
そして、それぞれの項目は9点満点で評価され、総合得点も9点満点で算出されます。
卒業条件であるB2というのは、この9点満点のうち、6点以上をとると達成できます。
IELTSで6.0点というのが、TOEICの点数に変換すると800点以上になります。
まああくまで参考程度にしかなりませんが。
フランス留学中の2年間の間にこのIELTSのB2以上に合格するか、また日本ですでに受験したIELTSの合格証明書を提出しても大丈夫です。
僕の場合は日本ですでにB2に合格していたので、留学中に受験する必要はありませんでした。
中にはフランス語は大丈夫だけど英語のスコアが取れるか心配という方もいるでしょう。
そんなときはIELTS専門の学校に通うのもありです。
しっかりとIELTSにあった対策をすれば、自ずと点数は伸びてきます。
自分のIELTSのレベルが知りたい!という方は模擬試験をこちらでまず受けてみてはいかがでしょうか。
もしレベルが足りない場合は無料体験レッスンを受講してみるのも大いにアリですね。

フランス語はDELF DALFのみ

次にフランス語の試験についてお話しします。
フランス語の試験としてÉcole d’ingénieurが認めているのは、DELFとDALFのみです。
おそらく一度は耳にしたことがあると思いますが、IELTSと同様にリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの科目で能力が測られます。
École d’ingénieur で学位を得るための条件は、このDELF B2以上に合格することです。
全ての言語において、B2というレベルは上級者への第一歩目とみなされています。
合格を目指している場合は、早め早めに準備をスタートしましょう。
DELF B2の対策、勉強方法、参考書については、こちらに全てまとめています。
かなり勉強の役に立つと思うので、ブックマークをして何度も見返してください。
大学では英仏の授業

仮にまだIELTSとDELF DALFでB2以上を取得していない場合は、英語とフランス語のクラスを履修しないといけません。
週に各言語2時間ずつ授業が設けられていて、クラス内では各テストの対策をみっちりと行います。
そのため、留学前にB2を達成していなくても、しっかりと授業に取り組み、日々努力を惜しまなければ、渡仏後にB2を取得することは可能です。
最後に : すでにB2を取得済みなら!

今回はÉcole d’ingénieur において、最低限取得しないと学位がもらえない言語のレベルについてお話ししました。
ちなみに日本ですでに英仏両言語でB2を取得している場合は、別の言語の授業をうけることもできます。
例えば僕の友人の留学生は、渡仏前に英仏でB2を取得していたので、大学の言語授業ではドイツ語を履修しています。
新しい言語を習得することは大変ですが、その分価値のあることだと思います。
留学前にしっかりと英語フランス語を勉強しておきましょう。
というわけで今回は以上です。
大学院の留学の辛かった時期をまとめています。
フランス留学に興味があればぜひこちらもどうぞ。