Bonjour ! KOKOです。
フランスで大学院留学をしています。
フランス留学前に描いていたフランス留学のイメージと、実際に経験してみて描くフランスのイメージは違います。
そこで今回は、実際にフランスに留学をしてみて経験したフランス留学のメリットとデメリットについてお話しします。
目次
- フランス留学のメリット
- フランス留学のメリット 学費が安い
- フランス留学のメリット フランス語が学べる
- フランス留学のメリット ワインやチーズが美味しい
- フランス留学のメリット バカンスが多い
- フランス留学のメリット 四季を楽しむことができる
- フランス留学のメリット 歴史ある街並みや世界遺産
- フランス留学のメリット 外国人が学びやすい環境
- フランス留学のメリット 専門留学も可能
- フランス留学のメリット 学生なら美術館・博物館が無料
- フランス留学のメリット インターンシップが可能
- フランス留学のメリット 色んな国の友達ができる
- フランス留学のメリット 野菜や果物が安価
- フランス留学のメリット 仕事に対する考え方が変わるかも
- フランス留学のメリット 夏は日照時間が長い
- フランス留学のデメリット
- フランス留学の魅力とは
- 最後に : 留学前にしっかりと準備!
フランス留学のメリット

あなたはフランス留学にどのようなイメージを抱いていますか?
まずは僕がフランスに滞在して感じたフランス留学のメリットについてお話ししていきます。
フランス留学のメリット 学費が安い

2014年に日本とフランスの間で高等教育機関の履修や単位に関する協定が結ばれ、お互いの国にとってより留学がしやすい環境になりました。
その協定によって、本来であればフランスのバカロレアという証明書を持っていないと大学に入学することができないのですが、可能になりました。
フランスの公立の大学では、以下の学費を年間で支払うことになっています。
- 学士課程 – 年間2,700ユーロ
- 修士課程 – 年間3,700ユーロ
- 博士課程 – 年間3,700ユーロ
僕の経験からすると、日本の公立大学の年間授業料は52万円ですので、フランスの授業料の方が若干安いです。
ただフランスの大学の場合、年間を通して授業がない期間があるとその分授業料が安くなります。
例えば最終学年の後半には、インターンシップをする期間が半年間設けられています。
そのため最終学年次の学費は上記の学費の半額以下になります。
僕の通っているÉcole d’ingénieurの学費は、1年目2年目は年間2600ユーロ、3年目はインターンシップがあり、授業数が少ないので年間600ユーロでした。

ただ私立の大学の場合授業料は一律ではなく、大学によって変わります。
一般的に私立大学の方が公立大学に比べて授業料が高いです。
フランス留学の費用について詳しく知りたい方はこちらも合わせてどうぞ。
僕の留学の1年目の費用についてまとめています。
フランス留学のメリット フランス語が学べる

フランス留学のメリットの一つとして、フランス語を学べることが挙げられます。
第二言語として英語を学んでいる日本では、外国語というと英語を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、いったん日本の外出生活してみると国によって話される言語は違い、英語がそこまで万能ではないということに気がつきます。
僕もフランスにきてから、いかに世界中でフランス語が話されているのかを知ることができました。
特にアフリカ系の国々ではフランス語が公用語として使われているのは知っていましたが実際にアフリカ系の人とフランス語で会話をすることは新鮮な感覚でした。
日本の文化の中にもフランス語が進出しており、例を挙げるとクレープやタルトなどのデザートの名前などがあります。
意外と日本社会に馴染んでいるフランス語ですね。
また、すでに英語がある程度できる人にとってフランス語を学ぶことは、英語が全くできない人と比べて習得の難易度は下がります。
すでに英語をある程度マスターしている人は、第三言語としてフランス語に手を出してみてはいかがでしょうか。
フランス留学のメリット ワインやチーズが美味しい

フランスといえばワインやチーズを連想する人もいるのではないでしょうか。
フランスの土地はワインを作るのに適した気候や風土に恵まれており、各地でワインが製造されています。
毎年ボジョレーヌーボーとして、日本でも広く普及しているフランスのワインです。
土地ごとに味が違うワインを楽しむことができるのもフランス留学のメリットです。
特に味覚に自信があるわけでもない僕ですが、フランスにきて飲んだワインは一味違うなと感じました。
フランスでワインの値段が安く、スーパーや小さなお店でも手に入れることができます。
飲み比べができるのもフランスに滞在しているからこそのメリットだと思います。
また、フランスでワインと同様に有名なのがチーズです。
初めてフランスのスーパーに行った時に、チーズコーナーに置いてあるチーズの種類と量の多さに驚きました。
同じ種類のチーズでも製造されている村によって味が違うため、村の数だけチーズがあると言っても過言ではないそう。
自分のお気に入りのチーズを見つけてみてはいかがでしょうか。
フランス留学のメリット バカンスが多い

フランス留学が始まるとバカンスの多さに驚きます。
フランスの教育機関では6週間ごとに2週間のバカンスが設けられています。
授業やテストであっという間に経過する6週間の後には2週間のバカンスがありますので、メリハリをつけて勉強に励むことが可能です。
僕たち留学生も同様にバカンスを楽しむことができます。
授業が行われる6週間の間は週末でさえなかなか自由な時間を確保することは難しいです。
その分しっかりとバカンス中は遊び、また次の6週間に向けてエネルギーを蓄えることが大切です。
メリハリをつけて、多くの旅行ができるというのもフランス留学の良い点です。
実際に僕が旅行をした地域はこちらの記事からどうぞ。
フランス留学のメリット 四季を楽しむことができる

フランスにも日本同様に四季があります。
春は花々が咲き乱れ、公園には多くの人がピクニックをしている光景を眺めることができます。
夏にはバカンスがあり、ビーチにはワインを片手にバカンスと太陽光を満喫する様子を見ることができます。
秋には山が彩り豊かな落ち葉に包まれ、冬にはスキーを楽しむことができます。
シーズンを通して、四季の変化を楽しむことができるのもフランス留学のメリットの一つです。
フランス留学のメリット 歴史ある街並みや世界遺産

フランスには歴史的な建造物や世界遺産がたくさんあります。
フランスには44の世界遺産があり、誰もが知っているものを挙げるとすれば、
- モンサンミッシェル
- セーヌ河岸
- ヴェルサイユ宮殿
- ストラスブール
などがすぐに思い浮かびます。
僕が住んでいたナンシーにはスタニスラス広場と呼ばれり世界遺産があり、初めてそこを訪れたときはその美しさに思わず口があんぐり。
世界的に認められる建造物を留学中に身近に楽しむことができるのは、フランス留学ならではのポイントです。
フランス留学のメリット 外国人が学びやすい環境

フランスは、留学がしやすい国の一つとして有名です。
留学生の受け入れ数はなんと世界第4位。
今までにお話ししてきたフランス留学のメリットもこの留学生に人気国の理由なのですが、他にも理由があります。
それは留学生もフランス人の学生と同様に、社会保障をしっかりと受けることができるからです。
フランス政府は、留学生を受け入れることを国大切な政策の一つとして捉えています。
そのためフランスに留学をしにくる学生はもれなく社会保障を受けることができます。
僕も実際にフランスという国から多くの補助金を受け取りつつ、生活をしています。
どのような補助金をどれくらい受け取っているのかはこちらの記事にまとめています。
フランス留学のメリット 専門留学も可能

フランス留学の目的として、アートやファッションを学びたいという人も多いと思います。
パリコレクションやルーブル美術館でも有名なパリでは、アートやファッションの専門学校がたくさんあります。
パリコレクションのスタッフをしたり、世界的な美術展のお手伝いをしたり、留学中に普段なら会えないような人と一緒に仕事をする機会もあるのだとか。
またフランスといえば、フランス料理も有名です。
例えばミシュランが提供するミシュランガイドを聞いたことがある人も多いでしょう。
最近は日本人の小林シェフがミシュランガイドの最高評価である三ツ星を獲得したことはニュースになりました。
フランス留学のメリット 学生なら美術館・博物館が無料

フランスには多くの美術館や博物館があります。
パリ市内で有名な美術館といえばルーブル美術館ですが、ルーブル美術館には多くのツアープランが用意され、多くの日本人が毎年訪れています。
ルーブル美術館は、ダヴィンチコードという映画では舞台に選ばれています。
フランスの教育機関に在籍している留学生にとって、美術館や博物館の入館料は無料です。
あまり知られている情報ではないのですが、パリで有名なルーブル美術館も、フランスの学校の学生証とパスポートを見せると無料で入館することができます。
フランスではたくさんの場所で学生割引を受けることができます。
もしフランスの教育機関に所属しているのであれば、そのメリットを利用ましょう。
ちなみにEU圏内に留学するのであれば、ESNカードを取得することをおすすめします。
留学先の国だけでなく、EU圏内で学生割が受けれるようになります。
フランス留学のメリット インターンシップが可能

フランス留学のメリットの一つとして、インターンシップができることが挙げられます。
もし将来フランスで仕事をしたい!と考えているのであれば、フランス国内での職務経験があるとより魅力のある履歴書になります。
フランス国内での就業経験はポジションを獲得するのに非常に有用です。
インターンシップができる場合は全力を尽くしてその企業にアピールしましょう。
インターンシップの後にそのままその職場で働くことも可能です。
フランス留学中のインターンシップの探し方、履歴書やモチベーションレターの書き方について知りたい方はこちらの記事で詳しくお話ししています。
フランス留学のメリット 色んな国の友達ができる

フランスには世界中から多くの人が訪れます。
例えば大学に通わず、語学学校のみに通う場合でもクラス内には様々な国からきた人がいます。
色んな国の友人をもつことの何が良いかというと、新しい考え方や文化に触れることができるからです。
授業のプレゼンや課題を一緒に行うとより深い内容の会話をする機会が増えると思います。
自分と違う考え方や価値観に触れることで、自分自身では気づかなかったことに気づくことができます。
僕自身も何度も「あ〜なるほどな。確かに。」という場面がありました。
“新しい自分はいつも他人の中にある”
僕の大好きな言葉の一つです。
フランス留学のメリット 野菜や果物が安価

日本と比べて、野菜や果物の値段が非常に安いです。
特に日本でも効果とされるメロンや桃が、こちらでは日本の価格の3割程度の値段で購入することができます。
野菜や果物が好きな人にとっては、フランスのスーパーマーケットは歩くだけで楽しいのではないのでしょうか。
フランス留学のメリット 仕事に対する考え方が変わるかも

フランスで暮らしたり、インターンシップをしてみると感じるのが、フランス人と日本人の考え方の違いです。
一つ顕著な例は、働き方に関する考え方です。
こちらでインターンシップをしてみて思うことはたくさんありますが、日本の仕事との付き合い方とフランスの仕事との付き合い方のどちらが良いかは一概にはいえません。
ただ、これらの考え方は選択することができるものです。
自分が日本の働くスタイルが好きだという場合は日本で働けば良いし、逆にフランスの働き方が好きなのであればこちらで職を見つけることができるように努力をすれば良いです。
ただ、フランス留学によって新しい選択肢が増えるというのは非常に魅力的です。
フランス留学のメリット 夏は日照時間が長い

フランスに限らず、欧州南部に位置している国では、夏場の日照時間がとても長いです。
どのくらいに長いのかというと、朝6時くらいには太陽が登り始め、21時過ぎまで明るい時間が続きます。
太陽の光を浴びるとモチベーションも上がり、生産性も非常に上がります。
また夜遅くまで明るいので、友人と遊んだり、バーに行ったりとより社交的になることも。
フランス留学のデメリット

では僕がフランス留学を経験して感じたフランス留学のデメリットについてまとめていきます。
デメリットとして例を挙げますが、僕個人的にはフランス留学をすることには賛成です。
フランス留学のデメリット 生活費が高い

フランスで生活してみるとわかりますが、生活費が日本で生活するよりもかかります。
特に外食を頻繁にしたいと思っているのであればかなりの資金が必要になります。
商品の物価も日本と比較すると高いなと感じることがほとんどです。
フランス留学のデメリット フランス語の需要?

メリットの例をあげている時には、フランス語を学ぶことができるのはメリットだと述べました。
しかし、やはり国際的に必要とされている言語は英語です。
フランス留学を終えた後に日本に帰り、フランス語を使用できる環境で働くことができる職場を見つけることはなかなか大変です。
せっかくフランス語を学んだのでフランス語を使いたい!と思うのであれば、運と努力が必要だなと感じます。
フランス留学のデメリット 肉類や魚介類が高い

物価が高いと先ほど述べましたが、魚介類や肉類は日本と比べ物にならないほど高価だなと感じます。
僕は日本ではよく肉類を食べていたのですが、フランス留学が始まってからは節約のためにパスタを食べることがほとんどです。
ドイツに旅行に行ったときに肉類の価格の安さに思わず、「ドイツに留学したかった!」と思ってしまいました。
フランス留学のデメリット 外食はもっと高い

先ほども述べましたが、外食をするとどんなに安くても日本での飲み会1回分くらいの値段になります。
僕は奨学金はもらっているものの生活費に余裕があるわけではないので、今まで数えるくらいしか外食をしたことがありません。
福岡で700円くらいで食べることができる定食が非常に恋しいです。
フランス留学のデメリット 書類作業が大変

ビザの申請、更新やOFIIの申請、CAFの申請など留学に伴う書類の作業は数え切れないほどあります。
ただ書類作業が大変だけであるのならまだ良いのですが、全ての書類作業が行政に審査され次のステップに進むまでの時間が非常に長いです。
僕の学生ビザの申請も約1年かかってようやく取得することができました。
昨年4月に提出したビザ更新のための書類。3ヶ月後に英語訳ではダメだと言われ、仏語翻訳にして提出。メールくるまで待ってねと言われ待つ。あまりに遅いし、メールの返信もないので、直接行く。書類がパリに送られておらず、ほったらかし、受付は知らないの一点張り←イマココ
— KOKO🇫🇷フランス大学院生 (@koko_blog) February 17, 2020
フランス留学のデメリット 何事も時間通りにはならない

電車やバスが遅れているのをみて、ああ日本が狂っていたんだなと感じます。
急いでいない時に時間通りにこないのは別に何食わぬ顔で受け入れることができます。
しかし、きちんと計画をたてた旅行の一番最初の交通機関が遅延すると、どうして時間通りにこれないんだと思ってしまうこともしばしば。
基本的に遅れてくるものだろうと思っておきましょう。
フランス留学のデメリット テロや事件の危険性もあり

2018年にストラスブールで開催されたクリスマスマーケットで銃撃があり、3人の方が亡くなられたのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
実は僕はその事件が起きる前日にストラスブールのクリスマスマーケットに参加していました。
もう一日遅かったら、、と思うと今でも身が引きしまります。
テロや事件だけでなく、スリなどの小さな事件も頻繁に起きるので自分の身は責任を持って自分で守りましょう
フランス留学のデメリット 天候はあまり良くない

思っていたよりもずっと曇りや雨の日数が多いです。
特に冬場は毎日曇りのどんよりとした天気が続きます。
冬場は日照時間も短く、まだ真っ暗なうちに授業は始まり、帰宅時間にはすでにもう真っ暗です。
なんだか心まで晴々せず、ストレスに感じてしまう時もありました。
自分なりのリラックス法、ストレス発散方法ができるような準備をしておくと安心です。
フランス留学のデメリット 冬はとても寒い

冬には雪が積もるほど寒いです。
部屋の中にいて、暖房をつけていても寒さを感じるような日もあります。
留学期間が冬場にかぶっている場合は防寒着を忘れないようにしましょう。
ヒートテックはたくさん持って行って損はないです。
もし留学先の部屋が寒くて仕方がない場合は窓に一工夫すると部屋の温度を簡単にあげることができます。
フランス留学のデメリット 想像よりも道路は汚い

タバコの吸い殻が道路の至る所に落ちています。
上を見上げるととても綺麗でおしゃれな街並みが広がりますが、下を向いて歩くとゴミしか見当たらない国、それがフランスです。
上を向いて歩きましょう。
フランス留学の魅力とは

さてここまでフランス留学のメリットとデメリットについてそれぞれ例を挙げてきました。
フランス留学に来て感じるデメリットはもちろんありますが、僕はフランスへの留学をおすすめします。
特にフランス留学のメリットの例でもお話しした
- フランス人の仕事との上手な付き合い方
- 英語以外の言語を話せることで広がる世界
- いろいろな国からきた友人とのコミュニケーション
を経験したことは、僕の人生に大きく影響を与えてくれました。
最後に : 留学前にしっかりと準備!

今回は僕が実際にフランス留学をしてみて感じた、フランス留学のメリットとデメリットについてお話ししていきました。
留学に興味はあるけど迷っているという人は、まず計画を立て始めるところから始めましょう。
情報収集をしていくうちに、リスクを背負って留学をするべきかどうかが自ずとわかってくると思います。
フランス留学に関して個人的な相談も受け付けていますので、TwitterのDM、もしくはお問い合わせから連絡をしてください。
というわけで今回は以上です。
フランス留学にいく前に忘れ物をしていないかチェックをしておきましょう!