Bonjour ! KOKOです。
フランスに学生として留学をしに行くにはビザが必要です。
そしてそのビザは1年、もしくは2年ごとにフランスで更新をする必要があります。
しかし、フランスでビザを更新しようとすると、多くの手順を踏まなければならず、最終的にビザが更新できるのが有効期限を過ぎた後、ということもよくある事例です。
そこで今回は仮にビザの有効期限が過ぎてしまったら?という内容を自身の経験をもとにお話ししていきます。
今回は
- フランスでビザの有効期限が過ぎてしまったらどうなる?できることとできないことは?
この質問にお答えしていきます。
目次
フランスビザの有効期限

まず最初にフランスのビザの有効期間についてお話ししていきます。
こちらで教育機関で勉強や学位取得を目指している場合に取得しなければいけないビザは、学生ビザと呼ばれるものです。
この学生ビザは短期留学用と長期留学用に分かれていて、滞在期間によって取得しなければいけないビザが違います。
またそれぞれのビザで滞在できる年数が違うので注意です。
そのため、その有効期間以上の期間で留学をしようと思うと、フランスでビザの更新を行い、新たにTitle de séjourを取得しなければいけません。
Title de séjourとは在留カードのことで、ビザの代わりに滞在許可証になります。

フランスでの「ビザを更新する」とはこのTitle de séjourを獲得することですので覚えておきましょう。
基本的にビザの更新が必要な場合は、6ヶ月くらい前から準備を始めておくことをおすすめします。
新しくTitle de séjourを取得することができれば、プラス1年、もしくは2年間フランスに滞在する許可をもらえます。
期間は人によって違うので、運が悪いと1年、良いと2年といった感じです。
フランスビザの有効期限が切れてしまったら制限されてしまうこと

ではフランスのビザの有効期限が切れてしまったら一体どうなってしまうのでしょうか。
違法滞在となり、強制帰国になってしまう?そう考えてしまう人もいると思います。
そこで、自身の経験をもとに、フランス滞在を許可するビザの有効期限がすでに過ぎてしまっている場合にできること、できないことについてお話しします。
フランスビザの有効期限かきれていてもできること
まずは、フランスのビザがきれていても、普段通り可能なことについてです。
- フランス国内の移動
- フランス国内の飛行機の利用
これは僕の体験談なのですが、フランスのビザの期限がきれている状態で、マルセイユからボルドーへ向かう飛行機を利用しました。
国内での移動だったので、パスポートを提示する必要はないだろうと思い、完全に油断していましたが、パスポートチェックがあり、ビザの有効期限がきれていることについて止められる羽目に、、。
ビザの更新については、現在申請中であり、連絡待ちだということを熱心に伝えた結果、なんとか飛行機に乗ることはできました。
もちろん、ビザの有効期限がきれていない状態でスムーズに搭乗できる方が良いため、ビザの期限には気をつけておきましょう。
TGVやTERなどの電車、Flixbusの国内移動は通常通り可能です。
フランスビザの有効期限かきれていたらできないこと
逆にフランスのビザの有効期限がきれていたらできないことについてお話しします。
- フランス国外からのフランスへの飛行機での入国
- フランス国内からのフランス外への飛行機での出国
- 就労契約や賃貸の契約
まずフランスへ飛行機を用いて、別の国から入国すること、フランスから飛行機を用いて出国することは大きなリスクです。
入国、出国検査で止められる可能性が非常に高いです。
現に、僕の大学院の友人はビザがきれた状態で、海外に出国し、再びフランスに入国するためにはその国の大使館へ問い合わせ、入国を取り合ってくれるようにお願いしなければいけません。
ビザが切れている状態での出入国はやめておきましょう。
また、契約に際して、滞在証明が伴う契約はできません。
例えば、学生の場合であればインターンシップの契約ができなかったり、新しく家や大学寮が借りれなかったり、と不便です。
なるべく早めにビザの更新をするようにしましょう。
フランスビザの有効期限が切れてしまったら?

ではフランスのビザが切れてしまったらどうしたら良いのでしょうか。
ビザが切れる前に新しくTitle de séjourを取得できることがベストですが、書類を集めるだけでも大変ですし、また書類の提出後からTitle de séjourの獲得までおよそ2ヶ月かかります。
というのもTitle de séjourは全てパリで発行されており、書類を一度パリへ送る必要があるためです。
その間に滞在を許可してくれる書類があります。
それがRécépissé(レセピせ)と呼ばれる滞在許可証です。

Récépissé(レセピせ)とは、滞在許可証を申請したことを証明する書類で、Title de séjourを申請した時にもらうことができます。
このRécépissé(レセピせ)は、滞在許可証の代わりになりますので、ビザ更新を目指す時には、まずこのRécépissé(レセピせ)を取得できるようにしましょう。
ビザ更新の流れとしては、
- 必要書類を準備
- 大学を通じて県庁に書類の提出
- 書類に不備がなければ県庁へ出向く
- Récépissé(レセピせ)を受け取る
- 2ヶ月後くらいに県庁から連絡がある
- 再び県庁に出向き、Title de séjourを取得
といった流れです。
Récépisséは無くさないように、しっかりと保管しておきましょう。
ビザの更新方法(Title de séjourの取得方法)についてはこちらの記事で解説しています。
最後に : フランスビザの期限をしっかり把握しておこう。

今回はフランスのビザの有効期限が切れてしまった場合にできること、できないことについてお話ししました。
フランスでビザを更新しようと思うと、多数のステップをふみ、多くの書類を準備しなければならず時間がかかります。
すでに初期のビザの有効期間以上に滞在することが確定している場合は、早め早めに書類集めに取り組みましょう。
というわけで今回は以上です。
フランスに留学する前に用意しておきたい書類をこちらにまとめています。