Bonjour ! KOKOです。
さて、先日このようなツイートをしました。
そういえば、授業で自動車産業について学んだんだけど、フランス産の高級車って何ですっけ?ドイツのブランドならたくさん思いつくんだけど、、。ブガッティはフランス企業?というかそもそも高級車をフランスで見た記憶がない。
— KOKO🇫🇷フランス大学院生 (@koko_blog) January 13, 2020

フランスで高級車が路上を走っている姿をみた事がありますか?
僕はもうかれこれ1年半以上フランスに滞在していますが、高級車をみた覚えがありません。
ドイツやイタリアに観光に行ったときには多くの種類の高級車を路上でみましたが、フランスではみた事がないなと思い調べてみました。
今回は
- どうしてフランスでは高級車が走っていないの?フランス人は高級車が嫌いなの?
この質問を一緒に解決していきましょう。
高級車を購入すると税金が高い

2017年にフランス政府は誇示散財(Consommation ostentatoire)のための購入に対して、税金を課す法律を制定しました。
この誇示散財には、高級車だけでなく、ヨットやスポーツカーなど、よりハイレベルな嗜好品が含まれています。
その法律によって、高級車(例えば36馬力以上)を購入するときには最高で8000€を税金として支払わなくてはいけません。
8000€というと、日本円にしておよそ98万円です。
車を買うためだけに税金として100万円弱を払うのは確かに乗り気はしませんね。
また、高級車を購入すると、誇示散財(Consommation ostentatoire)のための購入による課税だけでなく、
二酸化炭素排出量などの環境へ与える影響の観点から、最高で10000€の課税がされることもあります。
これらの環境への影響を考慮した課税方法をLe bonus malus écologiqueと言います。
Le bonus-malus écologique ou éco-bonus ou malus est une méthode fiscale de lutte contre les émissions de gaz à effet de serre visant à orienter la consommation vers l’achat de véhicules moins polluants par l’octroi d’un bonus et, inversement, à taxer l’achat des véhicules fortement émetteurs de CO2.
引用元 : https://fr.wikipedia.org/wiki/Bonus-malus_%C3%A9cologique
これらの課税法律や、課税方法についてはフランス新聞社Le Figaroが記事にしていますので、こちらをみてみてください。

政治的要因がある

もう一つ、フランス人が高級車に乗りたがらない要因があります。
それは政治的背景です。
例えば、大統領や企業の社長などは高級車に乗っているイメージですが、フランスでは、彼らは高級車を避ける傾向にあります。
理由は、2つあり
- 高級車に乗っていると大衆にスキャンダルにされやすい
- 大衆との心の距離を詰めるため
です。
現に、フランス大統領のマクロン大統領が乗っている車もPeugeot 5008 IIという車種でフランス国産の一般車です。

このPeugeot 5008 IIは販売価格が約35000€で、大統領が乗っている車にしては確かに安価な気がしますね。
最後に : 高級ブランドの国の車。

さて今回は、フランスでどうして高級車をみないのか、についてお話ししていきました。
次回フランスを観光するときにはぜひ路上をよくみて、どの企業の車が走っているのかをよくみてみてください。
フランスは高級ブランドがたくさん生まれた国です。
名前をあげるとキリがありません。
一方で自動車に関しては、高級品を所有するのが控えられるのは面白いですよね。
というわけで今回は以上です。
もし主要都市内で移動手段を探しているのであれば、シェアリングキックボードをおすすめします。